背景の見える引取りと背景の見えない引き取り。
センターからの引き取りは、収容犬の背景が見えません。
犬の状態を見て想像することが多いのです。
飼主持込であっても、持ち込み理由が少しわかる程度です。
先日、黒ラブちゃんのレスキューに行った帰りに
ペット里親会さんでは、他にも引取りに行く予定があり、
私はお手伝いで、その現場へ
ピンポ~ン。
「こんばんは~。犬を引き取りに来ました」
飼主父「本当にすみません、どうぞ中へ入って下さい」
と、中へ入ると、玄関右がダイニング左が和室
犬は、どこにいるのかなぁ~と
ダイニングを覗くと、そこには、点滴をつけた初老の奥様がいました。
奥様の顔色はすごく悪く、灰色に見えたくらい・・
ご主人が犬を二階から連れてきて、こちらで準備していた
キャリーに犬を入れ・・パピヨンとチワワの2頭。
チワワがなかなか入らなくて・・アタフタしたいたら
奥様が、ヨロヨロと歩きだし、おやつを持ってきた。
おやつを持って来てくれたころにはキャリーに入っていたのですが


奥様は、二つのキャリーの前にうなだれ両手をつき
「ごめんね~こんなつもりじゃなかったんだよ・・ごめんね・・・」と
泣きながら犬達にあやまっていました。
「もう一度、犬を出してお別れしますか?」と聞くと
ご主人は「いや・・いいです。なっ?いいよな」と
なだめるようにご主人が、犬の前で両手をつき泣いている奥様の頭をなで
「キャリーを一つ持ちましょう」とご主人が車にキャリーを
運んでくれた・・・
外に出ると「本当にすみません。女房は癌でもうながくないんです」と小さな声で言った。
そして犬2頭を受け取り、シェルターに向かいました・・
チワワとパピヨンは、ペット里親会さんで、新しい家族を待つことになります。
http://www.remus.dti.ne.jp/~noritama/背景の見える引取りも、かなり辛いですね・・・・
さまざまな人間模様・・それに関わる犬達・・
本当に色々な事を考えさせられる一日でした。
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